大阪市の備蓄について、あべの親子防災部、きしわだ親子防災部、ほくせつ親子防災部で学んできました。
「しまった!」ではなく「よかった!」と思える未来にするために、ぜひご一読ください。
防災倉庫にズラリ!と並んだ物資の数々。
MBS、テレビ大阪、産経新聞、朝日新聞が取材に来てくださいました。
まず知っていただきたいのが、「自分の命は自分で守る」が基本であること。
一人ひとりがその意識を持つことによって、みんなの命が守られます。
「公」のチカラも発揮されます。
↑【市民の責務】一部抜粋
「市民及び事業者は、災害の発生に備え、食品、飲料水その他の生活必需物資を備蓄す るよう努めなければならない。」と規定しており、その備蓄量については、「大阪市防 災・減災条例逐条解説」Vにもあるとおり、今後発生が懸念される南海トラフ巨大地震等
の大規模災害に備え、1週間分程度の食品、飲料水、医薬品その他の生活必需物資の備蓄を推奨する。
↑【大阪市の責務】一部抜粋
その備蓄量については、本市では、南海トラフ巨大地震による被害が市域における最大の被害想定となっており、大阪府域備蓄方針において、南海トラフ巨大地震の想定避 難所避難者数である、529,787人に対する 3日分の備蓄物資を大阪府と共同で備蓄することする。
画像提供 テレビ大阪
説明追加 ほくせつ親子防災部
備蓄の事を学ばせていただくまでは災害が起きても、行政がなんとかしてくれるだろう…と、勘違いしていました。
なんなら、「もっと備蓄を充実させて!」と思っていました。
でも知れば知るほど、自分の命を他人任せにしている自分を恥ずかしい…と思うようになりました。
大阪市さんが用意してくださっている1,811,872食。
見学させていただいた、たった一つの倉庫だけでも、管理を考えただけで気が遠くなります…。
食品の備蓄はアルファ化米と、ビスケット。
賞味期限が一気に切れることがないように、期限をずらして購入してくださっています。
期限が近付いたものは有効活用できるよう、防災訓練、イベント、こども食堂、防災教育…等で使われるように、
計画的に入れ替えてくださいます。
550か所の避難所 + 8か所の拠点倉庫で!!
それに伴う労力と輸送費がどれだけかかることか…(;´Д`)
つい先日、賞味期限間近の災害備蓄の粉ミルクが大量にこども食堂ネットワークに回ってきて、
粉ミルクを車でアチコチに配り回った苦労を味わったばかり…。
どれだけ大変か!!( ;∀;)
身に染みてわかりました。
大量に備蓄すると、大量に廃棄になる恐れがあるということです。
計画をするのは会議室ですが、リアルに動く現場は本当に大変です…。
そして、大阪北部地震の時に思い知りました。
どれだけ行政が用意しても、いざ!という時は、買い占めや騒乱が起きるということを…。
大阪北部地震では茨木市はガスが広範囲で止まり、自衛隊による入浴支援が行われました。
大阪ガスさんのご厚意でカセットコンロとボンベの配給が行われたのですが、
市民さんの当時のSNS。 ↓
つい先日も茨木市は、ワクチン予約騒動で全国的に有名になりました。
学べば学ぶほど、自分の命を他人任せにせずにまずは自分で備えよう!!という気持ちが強くなります。
大阪市が備蓄している哺乳瓶は5,934本。
哺乳瓶の消毒液の備蓄は、なし。
乳児・小児用おむつはS、M、Lそれぞれ52,980枚。
自分で備えた方が安心です。
防災を学んだ結果、自宅を「おうち避難所」にリフォームしたママさんの備蓄を紹介します。
大阪北部地震の経験から、発災直後はメニューを考える心の余裕さえなくなることを学んだので、
1ケースに1日分(3食)の家族4人分の献立がそのまま入っています。
ケースごとローリングストックをされています。
お子さんが大好きな飲料水の確保も完璧です。
こちらのご家庭は、障がいを抱えたお子さんがいらっしゃるため、避難所に行く想定をされていません。
電気・ガス・水道が停まっても、自宅で1週間過ごせるように蓄電池も導入されています。
もう一つ忘れてはいけないのが、今はコロナ禍だということ。
そして、住民が被災するということは、行政も被災するということ。
職員さんも被災者であり、職員さんにも大切な人がいるということ。
大阪北部地震の翌日朝から、茨木市災害ボランティアセンターが立ち上がりましたが、
事務所も被災していました。
見学の最後に話してくださった、大阪市職員さんの言葉が心に刺さりました。
『逃げるのは地域の体育館と思われている方もいらっしゃいますが、
南海トラフで津波の想定がされている、水害が想定されている、
そんな地域の避難所に逃げてしまっては助かる命も助からない。
何かあったら地域の体育館に行く…だけではなく、命が助かる場所へ逃げてください!
特に今はコロナのリスクもあるので、自分の命を守るためにも、備えてほしいです』
学ぶ前は「行政はもっと備蓄を充実して!」と思っていましたが、大阪北部地震を体験した後は、
自分で備えておこうと思うようになりました。
「備えておけばよかった」と、後悔するのではなく、
「備えておいてよかった」と安心できる大人になろうと決めました。
備蓄の購入も管理も税金で賄われています。
一人ひとりが防災意識を持つことで、子どもたちへの未来の負担も軽減されることでしょう。
いざ!という時、子どもたちに「安心してね」と言える大人になりたいです。
災厄続きの今の時代だからこそ、備えることは大人の最低限のマナーだと痛感しました。
その②へ続く。
知らなかった!ではすまされない②